インディゴコットンのエイジング後の姿とは?
経年変化してこそ
真のスタンダードとなる。
【エイジング】という言葉が一般的になって久しい。多くは【加齢】を意味し、それを防ごうとする【アンチエイジング】という文脈で使われることが多いと思うが、我が社ヘリテージではエイジングを良い意味で使っていることが多い。デニムや皮革製品を使い込むことで生まれる経年変化を、【グッドエイジング】として、日本語で言えば【アジ】として捉え、良きものとして使っていることが多い。デニムほかファブリックや、レザーアイテムの経年変化はすなわち劣化ではなく、使用者や着用者が生み出した味わい深い変化として考えている。それは『2nd』も同じ。トレンドは否定しないし、意識もするが、年を経てもなお魅力を放つモノ愛していることは創刊以来変わらない。経年や使用・着用によって、新品以上の価値や魅力を放つとすら考えている。
タッグを組んだルサンパレイユとは第二弾となるコラボ企画。フレンチワークウエアの代名詞的な存在だ
なんの話をしたいかというと、このジャケットである。写真の通り、新品の状態とエイジングした後では印象が全く異なるアイテムだ。左のエイジングサンプルはバイオ加工によって、半ば強引に褪色させたものだが、これに似た褪色までもっていくには相応の時間や愛着が必要となる。ただし、年を経て、むしろ新品状態よりも光を放つヴィンテージアイテムを見ると、これを再現できているのか否かを判断したくなるのは必然だ。だから加工ではなく実際の着用と洗濯でも検証をしてみたいと思ったわけだ。ちなみにこの別注アイテムの元となったヴィンテージピースはこちらから確認いただきたい。
ソースにしたヴィンテージを再現すべく、エイジング後の姿も検証して開発している。そのため、少々強引だがバイオ加工で褪色させたサンプルを制作してもらったのだ
開発の過程で生じた1stサンプルは実際の製品ともエイジングサンプルとも同じ生地だが、実際に着込んだ際に同様のエイジングが得られるのかどうかの検証の余地はある。そこでまずは洗濯をしてみた。
ネット、洗剤は用いずに水洗いのみで洗濯を試みた
1度目の洗濯の結果がこれだ。生地表面についた糊が落ちて、コットンのざらついた生地感が現れ、インディゴの色味が濃く出るようになった。
表面の光沢が薄れ、古い紡績方法で生み出したコットンならではのザラついた手触りが生まれてきた
わずかだが袖先のよく擦れる部分やしわが付く部分は少し色が抜けて、エイジングの兆候が表れている
ともに洗った白いTシャツを見ると、わずかだが移染している。写真は洗濯直後のTシャツで、この後、完全に乾燥すると肉眼ではあまりわからない程度の移染だった。しかし、ジャケットから色が抜けているのは間違いない
受注を締め切るまでに、どこまでグッドエイジングにできるのか、不安ではあるが、できる限りの検証はしたい。今後もギリギリまでレポートを続けるので、ぜひ購入の参考にしてもらいたい。
購入期間:2022年1月21日(金)12:00~2022年3月10日(木)19:00まで
配送時期:5月中旬頃予定
※制作都合によりお届けが遅れる場合があります。あらかじめご了承ください。
【価格】
3万8500円(消費税、送料込み)
【サイズ】
38(S):着丈106 × 肩幅48 × 身幅60 × 袖丈61cm
40(M):着丈109 × 肩幅50 × 身幅62.5 × 袖丈62.5cm
42(L):着丈112 × 肩幅52 × 身幅65 × 袖丈64cm
※洗濯後の縮み目安 着丈2~3cm、身幅0.5~1cm、袖丈1~2cm
ご購入前に以下の注意事項をご確認ください。
※こちらの商品は完全受注販売商品です。
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