日本に古着文化が根付いて20年余り。トーキョーはいまや世界でも有数のヴィンテージマーケットと言われています。それだけ旧いものに関心があり、身近であることは非常に喜ばしいことだが、いかんせん、古着とは数限りあるもの。かつて人気のあった“ヴィンテージ”は枯渇し、さらに希少性を高めている。
そんな時代に日本の古着シーンは新たな局面へと……。これまでの価値観から解放され、より直感的でデイリーに古着を楽しむ時代を迎えたのだ。
この一冊は、そんな空気感をリアルに伝えるべく、今後さらに価値が高まるものや’90年代以降に生まれたアイテムにも目を向け、その歴史やディテールを辿る。なにより、いま楽しみたい古着を揃えた。