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2nd 2024年 4月号 Vol.203「しるしのない古着」(2024/2/16発売)

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[第1特集]
しるしのない古着

今月の2ndは約1年ぶりとなる古着特集、古着の中でもヴィンテージではなくレギュラーと呼ばれる古着に注目します。タイトルは「しるしのない古着」。有名なブランドや古着市場で価値のついてしまっているような古着ではなく、まだこれからの古着の特集です。第一特集では、そんな「しるしのない古着」とは、そもそも何なのかを古着店オーナー、スタイリスト、編集者の三者三様の目線で語っていただく「そんな価値観にはっきり気づきはじめた」に始まり、昨年1年間でオープンした古着店を厳選し紹介する「ニューフルギショプガイド」、古着店のオーナーが思うレギュラー古着の名品的アイテムを紹介する「Good Regular Document」など、これから知りたい古着が分かります。第二特集「国産メガネの95%は鯖江でできている」では、国産メガネ生産の9割を誇る「鯖江のメガネ」にフォーカス。2ndらしい「メガネ×服」のスタイリング提案はもちろんのこと、工場での製作工程に迫るページやデザイナー取材、セルロイド素材の基礎知識ページなど充実した内容となっております。古着にメガネとバラエティに富んだ2nd4月号。ぜひご一読ください。

Mood Mood Mood


「しるしのない古着」を楽しむのに必要なことは、服本来の良さに気づくこと。ブランドや年代、希少性などに捉われずに服を選ぶことが重要です。ここでは、そんな「しるしのない古着」を使ったスタイルを提案をします。スタイリングは「トラッド」「スーベニア」「ワーク」「スポーツ」「ミリタリー」「デニム」「アウトドア」の7カテゴリー。最近、古着としての市民権を獲得してきた2000年代の古着や、まだまだ手に入れやすい古着のみを使用したスタイリングは新しい古着の楽しみ方をお楽しみください。


ニューフルギショップガイド


空前絶後の古着ブームのなか、昨年だけでも数多くの古着店がオープンしました。ヴィンテージに特化したショップもあれば、アウトドアやスポーツに特化したショップもあるなど、様々なカラーの古着店が誕生。それだけ日本の古着業界は大きな盛り上がりを見せており、その勢いは止まることを知りません。その中でも2ndは東京都内に昨年オープンしたレギュラー古着に強みを持つショップをセレクト! 王道のアメリカ古着やレトロアウトドア、トラッドスタイルなど、それぞれの個性が光る、是非とも足を運んでほしいニューショップを紹介します。


Good Regular Document


ヴィンテージ古着に名品と呼ばれるアイテムがあるように、レギュラー古着にも名品と呼ぶにふさわしいアイテムが存在するはずです。そんなレギュラー古着の名品を、いままで様々な古着を目にしてきた古着店のオーナーに聞きました。教えてもらったアイテムは、市場価値のついたレアなものでも、年代の古い希少なものではなくなんてことのない古着たち。それでも、Good Regularとして紹介するのには理由があるはずです。今後、注目されること間違いなしの、これからの古着をお楽しみください。


第二特集「国産メガネの95%は鯖江でできている」


いま、国産メガネの9割以上は福井県・鯖江市で作られていると言われています。100年以上にわたってメガネを作り続けてきた歴史を持つ鯖江には、もはやこの地でしか成し得ない究極のものづくりのための土壌が築かれているのです。第二特集では、そんな「鯖江のメガネ」にフォーカス。2ndらしい「メガネ×服」のスタイリング提案はもちろんのこと、工場での製作工程に迫るページや、〈ジョルジオ アルマーニ〉とのコラボレーションで大注目を集めている〈ユウイチトヤマ〉デザイナー・外山雄一さんへのロングインタビューページ、セルロイド素材に関する基礎知識ページなど、多岐にわたる内容がぎっしり詰め込まれた特集となっています。登場するブランドも〈ジュリアスタートオプティカル〉、〈ジャック・マリー・マージュ〉、〈イエローズプラス〉など、いまをときめく大人気ブランドばかり。背景を知ったうえでメガネというプロダクツを楽しむ。その一助となること間違いなし、です。


伝統と革新の職人プロファイル


先に述べたとおり、鯖江は100年以上も前からメガネづくりの聖地として発展を続けてきました。鯖江には、その伝統が生んだ知恵や技術を受け継ぎ、粛々とメガネを作り続けている「レジェンド」と呼ぶべき職人たちがいます。なかでも今回取材した坂本和彦さんは別格。〈マル〉というブランドのメガネはすべて彼が手掛けており、どのモデルにも漏れなくサンプラチナというメタル素材を使用しています。サンプラチナは、メガネに今ほどチタンが使われていなかった1980年代まで、高級な素材としてもてはやされていました。結果的にチタンのほうが加工しやすく大量生産に向いていたことから、業界であまり見かけなくなってしまった素材ですが、堅牢で経年劣化に強かったり、独自の光沢感があったりと、チタンよりも優れている面が間違いなくありました。そんなサンプラチナにこだわり、父親の代から50年以上もメガネを作り続けているのが、坂本和彦さんです。工場(こうば)では、何十年も前に使われていたプレス機があったり、本物の銃身を活用した自作の生地カッティング用の道具もあったりと、まさにメガネづくりの原風景を垣間見ることができるでしょう。この記事を読み終わった頃には、〈マル〉のメガネが欲しくてたまらなく見えるはずです。


目次
[第1特集]
しるしのない古着

そんな価値観にはっきり気づきはじめた

ムード ムード ムード

ニューフルギショップガイド

もっと知ってほしい、古くないけどいい古着

レギュラーブランド・ベストテン

90年代生まれのユニーク古着

[第2特集]
国産メガネの95%は
鯖江でできている


[連載]
005 From Editors
018 Club 2nd通信
022 The Biography
 アメトラをつくった巨人たち。
 第4回_永田寿
026 Blazer Graffiti
 街のアイビーリーガーズを探せ!
115 THE VISUAL PERFORMER_Vol.194
 木頃裕介/写真家、出版者
120 ヴィジティングオールドのふるぎ道
122 あるとしか言えない。かもしれない
124 ミウラシュランの無礼講酒場
126 2024 NEW DIG
130 今月の編集部買い物報告


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