【Leather Man × 2nd】ウェビングリボンベルト「Trout&Fly」

トラッドマンのワードローブには
「Made in U.S.A.」のベルトが必要だ

コットンウェビングにアメリカらしいモチーフを並べたリボンを重ね、剣先や根先にレザーを用いたバックルベルトといえば、最もアメリカントラッドらしいベルトと言えるのではないか。
「いつも見えるわけでもないし……」ベルトと言うと茶系やブラックの万能ベルトを使い回す人も多いが、コーディネイトに合わせてベルトを付け替えるのも楽しいものだ。シャツをタックインすることも多いアメリカントラッドを愛する人なら、なおさら。このコットンウェビングベルトは、かの『OFFICIAL PREPPY HANDBOOK』でもプレッピーの必須ベルトのうちのひとつに数えられており、グログランテープやサーシングルを用いたダブルリングベルトよりも少々かっちりした印象で、腰元に華やかさを加えてくれる。
モチーフに選んだのは「Trout&Fly」。アメトラ好きや古着好きの間で人気急上昇中のフィッシング系モチーフは、フラッグやヨット、ハンティングモチーフなどと同様に、伝統的なアメトラ定番の柄だ。コットンウェビングにはリボンのネイビーとも相性がよく、モチーフのアウトドアテイストに合わせたグリーンをチョイス。その他、ブラス製のバックルやレザーの剣先など「これ以上もこれ以下もない」というくらい普遍的な仕様を目指した。
創業以来ハンドメイドのアメリカ製にこだわるレザーマンのベルトなのだが、レザーマンのベルトを日本国内で探すと、その多くが無地やボーダー柄。こういったアメトラファンが熱狂するリボンを用いたベルトは見つからない。その理由は、きっとリボン柄とウェビングカラーの無数と言っても過言でないほどの組み合わせの数が要因だと推測する。販売するショップもきっとひとつに選ぶことは容易ではないだろう。また、好みに拠るところが多い柄物のベルトにはなかなか挑戦しづらい意向もあるだろう。ところで、実はこのレザーマンのベルトは、皆さんが個人でメールオーダーすることも可能。ただし、送料や関税、為替などを加味すると、１本でオーダーした場合の割高感は否めない。それに加えて、無数のリボン柄とウェビングカラーの組み合わせ……。そこで2ndが皆さんを代表して選んだというわけだ。モチーフや色などを選ぶ楽しさは代え難いものがあるが、自分で選ぶのは難しいという方、トラッドマインドを強く持ち、フィッシングモチーフに目がないというアメトラファン、そして割高な個人オーダーよりも現実的な価格で買いたい人には、ぜひこの機会をおすすめしたい。もし今回が好評だったら、今後は様々な柄と色、ベルト以外のアイテムも提案したいと思っている。
アメリカントラッドを愛する2nd読者なら必携のウェビングリボンベルトで、腰元に遊び心を忍ばせてみてはいかがだろうか？

【Leather Manとは？】

縫製職人、裁断職人、塗装職人、靴職人、販売員、そしてオーナーまで、すべてがチームとしてワークすることによってのみ実現する正真正銘のHandmade in U.S.A.。アメリカはコネチカット州エセックスに拠点を構える「レザーマン」は、今では見かけることも少なくなったリボンベルトやサンダルなど、アメリカントラディショナルを体現するアイテムを1967年の創業より変わらずアメリカ製にて作り続けている。彼らは言う「私たちの製品を“アメリカ製だから”という理由で買って欲しいとは言いません。品質がよく、ハンサムで、お値打ちだと思うなら、ぜひお買い求めください」。過剰な装飾のない自然体のメッセージが、アメリカ製への憧憬を抱く我々の心をぐっと掴んで離さない。