現在、絶賛受注受付中の[天野宝国 x 2nd ヌメ革トートバッグ]。ヌメ革の魅力と言えばやはりその独特な経年変化にあり、その様子をリポートするべくサンプル品を毎日使用してみた。およそ1カ月間、荷物をパンパンに詰め込んでヘビーユースし続けたそのエイジングをご覧いただこう。これから定期的にレポートするとともに、少しでも未来の姿を想像していただくために、様々なエイジングやメインテナンスにチャレンジするので、今後も乞うご期待!
◆フロント部分
まだまだヌメ革本来のベージュ色が色濃く残ってはいるが、どことなく日焼けした様子がうかがえる。しかし、ぶっちゃけたところ、エイジングらしい色の変化というほどではない。しかし、写真からも見て取れるが、シルエットの変化ははっきりと出ており、やや横長に変化している。厚みのあるレザーを採用していることにより、使用前はかなり固くいってみれば、バケツのように直立していたが、荷物の重みや擦れによって革が馴染み、柔らかくなってきたことにより、トートバッグらしいかたちに変化してきた。今後使い続けても大きくヘタレることはないだろうが、こなれた質感にすでに愛着が湧き始めた。
◆サイド部分
遠目からは分からなかった小傷が確認でき、日焼けの様子もよくわかる。ボトムのシボ部分にはまだ大きな変化は見られないが、地面に置いた際に付いたであろう小さなスレが。この部分は特に入念にクリームを入れるなど、十分なケアをしながら使用すると良い雰囲気になりそう。大きなダメージになる前に、メンテナンスを怠らないことが肝要だ。
◆ハンドル部分
ポケット入り口はモノの出し入れにより、経年変化が進む。ハンドル部分は細かいシワが付き、かなり柔らかくなっていることが写真からも見て取れる。
オールレザーで、この価格は破格です!
本来は柔らかい帆布生地だからこそ縫製できるこの形。堅牢な雰囲気を出すために、限界まで厚みのあるヌメ革を採用し、それを縫製するのはかなりの手間と労力がかかり、同時に高度な技術が必要となる作業。糸の太さやミシン目のピッチ(間隔)も忠実に再現すべく、レザーバッグの縫製では用いられない手法で作られており、ハンドル裏のステッチ部分に関しても、レザーバッグには本来必要のない工程をわざわざ再現していただいた。この再現度とレザーの品質をもってして、この価格なのは明確な理由があります!
革のスペシャリストであるレザーメーカー天野宝国とタッグを組んだこのアイテムにはブランド名は存在しない。その代わり、超高品質なのにアノニマスな雰囲気はまるでヴィンテージのハンドメイド品を彷彿とさせる。ブランドありきのアイテムづくりではなく、一生使える普遍的で上質なモノづくりを目指した逸品です。だからこそ買いやすいプライスにしたいという想いから、税抜き3万円という価格でオールレザーのトートバッグが完成した。良いものを共有したいという2ndのアティチュードと、我々の企業努力(涙)をぜひ感じてください!